関連法規ダイジェスト

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平成26年07月14日

公開草案「開示に関する取組み(IAS第1号の修正案)」に対するコメント

<企業会計基準委員会による全般的なコメント>
1.国際会計基準審議会(IASB)が「開示に関する取組み」プロジェクトの一環として公表した公開草案「開示に関する取組み(IAS第1号の修正案)」に対してコメントを提供する機会を歓迎する。委員会は、開示に関する取組みを通じて、IFRSの表示及び開示の要求事項の改善が図られることで、市場参加者による懸念に対処するとともに、企業の財務情報の質を高めることが期待されると考えており、当該取組みを支持している。
2.また、IAS第1号「財務諸表の表示」の限定的修正案は、合理的な期間内に、現行の表示及び開示の要求事項に関して指摘されている懸念の一部に対処し、企業が同基準を適用する際にあたって適切な判断を行使することを促すことが一定程度期待されることから、本公開草案の公表を歓迎する。
3.しかし、本公開草案における提案について、主に次の点について、更なる改善を図ることを提案する。
(1)重要性の概念の適用:「重要性」の概念に関する教育文書の開発及びIFRSの個別基準における開示要求の見直しを行うプロジェクトに可能な限り速やかに着手すること。
(2)小計の表示:IFRSで個別に表示が要求されていない場合に小計の表示を要求する範囲について明確化を図るほか、純損益及びその他の包括利益の計算書において「営業利益」の表示に関する追加的な要求事項を定めることを検討すること。
(3)注記の構成:注記の構成について、利用者からのフィードバックにおいて、より定型的なアプローチによる便益の方が企業に柔軟性を許容することによる便益を上回るという意見が太宗を占めたことを踏まえ、本公開草案の第113項、第114項及び第117項における要求事項の提案を取り下げることを検討すること。

個別の質問に対する回答については、コメントレターの別紙を参照のこと。
管轄:企業会計基準委員会

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