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平成21年03月26日

有価証券報告書に記載される財務諸表等の表示方法の変更等に係る監査人の留意点

平成21年3月期の有価証券報告書におけるXBRLデータの作成に当たって、EDINETタクソノミの勘定科目の表示方法の変更についての考え方や具体的な取扱いをはじめ、標準的な勘定科目の採用等に関する留意点について取りまとめたもの。
・勘定科目の表示方法の変更についての考え方
EDINETタクソノミを使用した開示の特例として、前事業年度の財務諸表についても当事業年度の変更後の勘定科目を使用して開示することが容認されている。ただし、例えば、当事業年度からEDINETタクソノミの勘定科目へ組替えを行うような場合に、前事業年度の数値も組替えをしてしまうようなことは認められないことに留意する必要がある。
・勘定科目の表示方法の変更についての具体的な取扱い
EDINETタクソノミに用意されている勘定科目と、使用したい勘定科目との名称の不一致は、その不一致の内容に応じ、次のように区分する。
(1)同一の意味の場合
使用したい勘定科目が、EDINETタクソノミの勘定科目と同一意味の場合には、EDINETタクソノミの勘定科目を使用する。
(2)軽微な意味の差異がある場合
EDINETタクソノミの勘定科目と、使用したい勘定科目との間の意味の差異が軽微であると判断される場合、EDINETタクソノミの勘定科目を使用する。
(3)重要な意味の差異がある場合
①使用したい勘定科目が、EDINETタクソノミの勘定科目よりも広い意味の場合
EDINETタクソノミの勘定科目を使用し、使用したい勘定科目との差の部分を他の勘定科目へ振り替える。
②使用したい勘定科目が、EDINETタクソノミの勘定科目よりも狭い意味の場合
使用したい勘定科目とEDINETタクソノミの勘定科目の意味の差異を他の勘定科目と合算することにより補完できる又は注記等を付すことで差異を明らかにすることができる場合には、EDINETタクソノミの勘定科目を使用する。
・標準的な勘定科目の採用
適切な勘定科目がEDINETタクソノミにあるにもかかわらず、従来使用してきた名称(日本語、英語)と相違することを理由に新たに勘定科目を追加することは、XBRLデータ利用者の利便性が損なわれることとなることに留意する。
管轄:日本公認会計士協会

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