平成21年09月25日
公開草案「公正価値測定」に対するコメント
公開草案「公正価値測定」に対する企業会計基準委員会のコメント。
・IFRSに広く分散している既存のガイダンスを体系化し、明瞭化し、簡素化するため、IFRSが要求するすべての公正価値測定に関して、一つのガイダンスの開発を目指すという、IASBの公正価値測定プロジェクトの目的を支持する。
・公正価値測定の考え方については基本的に同意するところであるが、当初認識時における公正価値に係る初日の損益の取扱いは会計処理の問題であり、公正価値測定の定義、枠組み及び開示を検討する本プロジェクトの範囲外であると考える。
・本プロジェクトでは公正価値測定に係る開示に関する検討が重要であると認識している。開示の検討にあたっては、財務諸表の作成者に多額のコストが発生する場合があるため、財務諸表の利用者への有用な情報提供とのコスト・ベネフィットを勘案することが重要であると考える。
・公正価値で測定する負債の範囲については、別途検討されているディスカッション・ペーパー「負債の測定における信用リスク」の状況を踏まえて対応する必要があると考える。
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